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アイデアの源泉 - 面倒くさがり

私の恩師のM氏は、「必要は発明の母というが、実際は面倒くさいというのが発明のもとだ」とよく言っている。たとえば、歩くのが面倒だ->車の発明。背中を掻くのが面倒だ->孫の手。といった具合である。

「面倒くさい」も不満の一種とも考えられる。
しかし、面倒かどうかは、もっと感覚的な問題であり、感じる人と感じない人がいる。几帳面な人で、生活の様々なことが苦にならない人は感じない。それに「面倒くさがり」というのは社会的に一般的に負のイメージがある。面倒くさがりな人は、偉大な発明の邁進のために汗することはなさそうだ。

実際にはどうなのだろうか。
ちなみに私はかなりの面倒くさがりだと思う。
面倒くさがりでも、その面倒の解決のために集中力が維持できれば、いいアイデアを出し、それを実現することが可能である。

言い換えれば、エンジンがかかるのは遅いが、いったんかかるとよく持続するということである。こういう性格なので、「初動」の負担をどうやって軽減するかよく考えている。